バラシクロビルの副作用、腫瘤ができる病気の治療法

バラシクロビルは抗生物質の一つで、ヘルペスなどを治す効果があります。副作用は下痢などの消化器系の症状が軽く出る程度です。しかしバラシクロビルを長期間服用すると、その副作用も深刻になります。バラシクロビルの重篤な副作用として、腫瘤ができる菌状息肉症があります。これは皮膚の悪性リンパ腫の一種です。皮膚にできる悪性リンパ腫はそれほど発症頻度が高いものではありません。菌状息肉症はその中でも患者が最も多いリンパ腫です。通常はTh細胞が人間の体の免疫を司っていますが、何らかの理由で調和を無視して増殖する病気です。原因は不明ですが、悪性度が高くなく症状も緩やかとされます。菌状息肉症は病気の進行度によって3つに分けられます。まず紅斑期です。青年期から壮年期まで発症する可能性があり、腰や太ももの体の中心に近い部分で痛みや痒みが引き起こされます。わずかに盛り上がった赤い皮膚病変が出没したり場所が変わったりします。見ただけでは他の皮膚疾患と区別が付きません。数年~20年間で斑点が増えます。次に扁平浸潤期です。紅斑の一部が平坦な状態で、厚みを持ち盛り上がる段階です。紅斑期にできた皮疹や色素沈着、皮膚の萎縮なども見られます。紅斑期と扁平浸潤期の治療法は、皮膚に直接ステロイド軟膏を塗布するのが一般的です。また扁平浸潤期で皮疹の数が多い時は、電子線を用いた治療法を行います。そして腫瘤期では、紅斑が隆起してコブができます。表面がただれたり潰瘍化したりするので、全身の感染症をコントロールできなくて死亡する恐れがあります。腫瘤期の治療法には、抗がん剤による化学療法が加わります。さらに二次感染を防ぐために、放射能治療を行うこともあります。